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myheart育っていたのは“わたし”の心

いちかわえりこ

プロフィール

ベネズエラ共和国カラカス生まれ、伊豆在住。3人の娘の母。2016年から、ガンジーが唱える「非暴力・不服従」を基にした非暴力コミュニケーション(通称NVC)を学び、実践し始める。

徹底して「感情を聴く」子育てをし始めると、子どもたちが自発的になり、自信を持ち始める。その後、子どもたちは積極的不登校となる。

2018年、柏の葉公園にて、自然保育の会「おけらっちょ」を立ち上げる。子どもが、子どもらしく、心と身体を発達させていくには、自然が不可欠、という思いのもと、自然保育に関わっている。

2020年、自身の子どもたちと一緒に、既存の学校とは異なる学び方をはじめ、フリースクールとホームスクーリングの中間のような「森のまほうがっこう」を始める。

ブログへの想い

わたしが、これまで育児をしてきて感じていたことは、なんでこんなに報われないの⁉️という、哀しみにも似た嘆きの感情でした。

これは何かな?と思っていた矢先、女性性、母性の話を目にしました。

“女性性のエネルギーといったとき、それは陽に対する陰、火に対する水の要素、といったことを言っている。昼が陽で夜が陰、活動が陽で休息が陰だ。そういう陰のエネルギーのことだ。

現代社会に生きる私たちは、活動することばかりが価値のあることだと思い込んでいて、何もしないことの価値を知らないことが多い。自分の意志を実現することばかりが意味のあることなのだと思っていて、意志を曲げて譲ることの意味を知らないことが多い。獲得することばかりが豊かなことだと思い込んでいて、手放すことの豊かさを知らないことが多い。

育児の中であるあるな、自分のことが全くできなくなって、子どもに合わせていくこと。それは、意志を曲げて譲ることだったのだ!本当は、それは素晴らしい母性で、女性のエネルギーであり、受容であると気づきました。

育児は、自分育ち。そんな言葉も大変腑に落ちます。

わたしは、子どもたちを育てているように見えて、子どもたちに育てられ、つまり、わたしの心が育ち、さらには、譲っていくことの素晴らしさ、”わたし”の心を育てられていたのだということに気がついたのです。

私自身が育つことと、わたしというものを次世代にわたしていく、命の連鎖。

“わたし”ていくには、どんどん”わたし”がなくなって、流れて、次の生命が”わたし”を生きていくことを許していく。

子育てが報われないのではなくて、このどんどん子どもにわたしていくことが、尊いことなんだって。

今、わたしが感じている子育ての醍醐味。

それをリアルタイムの三姉妹の成長とともに、伝えられたらと思っています。

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